記念宿泊研修

🔳 日程・視察先

令和5年6月24日(土)~ 25日(日)
福島県相馬市

🔳 記念宿泊研修の内容

1日目は、バス車内で「災害時の対処の仕方」のDVD視聴による研修。震災当時の避難場所と原発事故の対応拠点になっていたJヴィレッジを視察し、その後、東日本大震災・原子力災害伝承館にて展示物と講話による事故当時の様子や復興に挑戦する福島県の姿を見て、たくさんの想いを感じた瞬間でした。

震災遺構の浪江町立請戸小学校は海から約300mという場所にあり、校舎1階の状態は津波の凄さを物語っていました。
地震発生直後、校長先生の判断で児童、教職員が裏の大平山まで歩いて避難をしています。学校に子供を迎えにきた保護者も帰宅させず一緒に避難をして全員が助かっています。いざという時のリーダーシップを考えさせられました。

学校の裏から大平山を見るととても遠くて、恐怖の中で避難する児童と先生方のことを思うと、普通では考えられない状況でも生きようとする気持ちが一番大事だと感じました。

2日目は、バスの車窓から当時の津波被害の説明を現地観光バスガイドから受けながら伝承鎮魂祈念館に向かいました。
慰霊碑に祈りを捧げた後、語り部の五十嵐ひで子さんに震災時の状況や津波にのまれた話を伺いました。手をつないでいた叔父が津波にさらわれ、手が離れ流されていく様子や最後の叫び声の話は実際に経験したかのようにその情景が目に浮かび、涙を隠せませんでした。最後に「助かったら何かしたい」と語り部を引き受けたこと、そして、「自分たちの命は自分で守る」との言葉が心に響きました。参加した全員と握手やハグをしました。その手の温かさは一生忘れないと思います。

千客万来館にて、立谷相馬市長に復興の様子についての講演をしていただきました。ここでも強いリーダーシップと何を一番の最優先とするのか、その時々で柔軟に行動をする術を学ばせていただきました。震災から12年。まだまだ、復興途中ということや子供たちに視点を置いたことだけでもたくさんの支援が必要ということでした。また、青少年委員会からは復興支援金を贈呈し、震災にて保護者を亡くした子供たちの教育資金としてお使いいただけるとのことでした。

今回の研修を通して、改めて自然災害の怖さを認識する一方で復興に向けての力強さを感じることができたと思います。参加した委員全員が実りある研修会になったと感じていると思います。今後も何らかの支援を継続していければと思います。

🔳 視察工程表

🔳 記念宿泊研修の様子